ただいま日記

洗脳社会〟の手法を「知って。気付いて。」 自分に帰ろう。今に戻ろう。

私事の随筆(二)



今年5月末のこと。
(物質を使い空気を汚し空間を荒らし乍)
ひとりで自動車を使い八ヶ岳へ行った。ワタシとしてはレジャーではなく。

またもや家人の暴発で、センチメンタルジャーニーなのであった。

初老でもそういうことがある・・・コレ・・・人生かな。(涙)

が、その切なさをよそに、思いがけない人と出会い、雄大な風景に触れ、

様々に非日常を満喫できた気がする。

とてもありがたく、楽しい旅となった。

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ところで、八ヶ岳を後にする直前、小渕沢インターに入ろうとしたその時、

山菜〜ぜんまい、わらび、こしあぶら・・・の狼煙?

最近よくある縦型の旗が、目に飛び込んできた。

まだ、家人に対してムカついているものの、10年近く前に、

こしあぶらの天ぷらが美味しいと感激していたのを覚えていて、

改めて、「こしあぶらかぁ〜」と。

山菜は年々貴重さを増しているし、私も賞味したいし、

ともかく、おみやげに買って行こう、と、インター直前で

Uターンまでして、地元の農産物を扱うお店に入った。


さて、品揃えを見ながら、お目当てのこしあぶら、その他、

地域名産のサクランボや旬の地元の品々を物色していた。

数分後、店主が店の奥から出てきて、ワタシのお会計を準備している。

買う品をカゴに入れては、珍しい地元の農産物に目移りがして、

お会計の台に行こうとして、また物色。

ガランとした店内に、ワタシひとりウロウロしているのが、

店主に失礼だったか。

ともあれ、店主はこちらがしばらく店内をうろうろしている

様子にゆったり構えていた様子であった。




5月末だ。ワタシは見たことがない、小ぶりの竹の子が並んでおり、

山椒の葉とで木の芽和えを目論んで、それもカゴに入れ、

さてさて、地元ならではの食材をカゴに詰めて、レジに置いた。


店主に、小さな竹の子はどんな風に茹でたらいいですか?と、
たずねたら、「淡竹(ハチク)」はむしろ、真竹や孟宗竹より
美味しいですよ、アクも少ないし、今が旬だから。
ボクは、竹の子はこれの方が美味しいと思うんですよ、と。

今まで全く知らなかった竹の子の種類を
聞き知って、かなり嬉しかった。(若い頃。竹の子堀りで楽しい記憶も重なり)

ところで、昨今の食卓に、旬や地元の食材を楽しむ料理が、
少なくなりましたよね、とこちらから店主に向けて、
時世の移ろい、憂いを伝えたら、
店主いわく「今は、核家族になってしまって。簡単便利。
食材の扱いを省く・・・。
例えば。このわらび(水に浸された)もアク抜きしたものが喜ばれる。手間暇かけて、
〜大家族にごはんを作るという、やりがい〜が無くなって、
便利とか簡単、時短になっているんじゃないですかね・・・。」と、
ため息混じりの言葉が、
ずん、と胸に響いた。


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おそらく、昭和の頃から店を構えているであろう、地元農産物や名産品のお店は、
現代の社会から、置いてきぼりの空気を感じる佇まいという印象であったが、
旅人のワタシからすると、お宝がたくさんあるお店であった。

そのお店に出会う10分ほど前に、ワタシは小渕沢のイマドキ道の駅にも立ち寄って、
おみやげを物色していた。


金持ち別荘軽井沢な(デビルゲ別荘保有地・キモイ)記号よろしく。
清里牛乳・・・(THEブランドkiyosato。。。アルファベット乱立のご時勢w)
(明治以来のキリスト教支配下デスヨ、ハイハイ)
ありがちな天然酵母パンワインハムソーセージチーズハーブキムチ何やらかんやら。
財布事情で買わんケド。

自然農野菜、手作り無添加漬物、安心地ビール(高ッカ)・・・。
高価だけどともかく安心ナノダ!と左脳思考で調子に乗って、何とか予算内にて購入。苦笑

夕方の八ヶ岳・小渕沢道の駅店内は、観光客や別荘貴族さま達で賑わっていた。

道の駅店内のその空気は、プライド&ブランドの
(西洋礼賛サマサマ勘違い人種の仮物文化ワールド)
経済格差の奥にあるイヤらしさが、象徴的に立ち込めていて。
(ビンボー人は来るな感w)
八ヶ岳の二面性(自然の荘厳VS人間の卑近)をぼんやりと感じてもいた。

だから、数分後。
荒んだ世相の今時、少し時代遅れに感じてしまう山梨の人のほんとうの心意気、心根。
温かさをフツーに感じる店主との会話は、ワタシにとって尊いおみやげになったわけだ。



明治以降、西洋文化を安易に受け入れてきた日本の偉いさんの、
その上級と思っている
ご本人たちが築き上げてきた、有閑の地域は、虚と実が見事に乖離して。

日本人がどんな風に、欧州貴族・国際金融家、資金提供の明治以降、
差別意識で残念に混乱してきたか。
自然破壊をしてきたか。続けているか。。。
その片鱗を垣間見た気がした。